医学部同窓会が行う学術行事の一環である市民公開講座が2023年9月30日(土曜日)ユニコムプラザさがみはらで開催されました。今回の幹事は下浜孝郎常任理事(21期生)と前川恵美理事(29期生)の循環器コンビで担当し、4年振りの対面形式で開催しました。ユニコムプラザ最大のセミナールーム2は108名の定員ですが、100名を超える市民の皆様にご来場いただきました。
専門医に聴く最新の医療、正しい知識、今回は「尿もれと認知症の最新情報」をメインテーマに、講演1として国立病院機構相模原病院泌尿器科部長の平山貴博先生(27期生)から、「お困りですか?その『尿もれ』」、講演2として北里大学医学部精神科学講師の大石智先生(24期生)から、「認知症のある人が暮らしやすい街になるために知っておきたいこと」という演題名にてご講演いただきました。
平山先生からは、尿もれ (=尿失禁)の5つの分類と、それぞれについて男女の違いや原因をわかりやすくご説明いただきました。治療につきましては、骨盤底筋体操を生活に取り入れる重要性から、相模原病院で行われている人工尿道括約筋植え込み術などの手術療法まで、幅広くご講演いただきありがとうございました。
認知症の理解はスティグマ(精神疾患など個人の持つ特徴に対して、他者から押し付けられたネガティブなレッテルにより不当な扱いをうけること)に自覚的になることから始まります、というフレーズが非常に心に刺さりました。大石先生、ご講演ありがとうございました。